表参道3大アロマショップ巡り&明治神宮の杜ウォーキング

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    JUGEMテーマ:アロマテラピー

    街歩きに参加した。

    アロマセラピスト・冨田ゆか氏をホストに、表参道から明治神宮を、“癒し”をテーマに街歩き。

    【体調はアロマで整える】メディカルアロマセラピストとめぐる3大アロマショップ&明治神宮の杜ウォーキング〜あなたの❝リラックス❞に出会う旅〜〈街歩き〉 | TABICA

    Summerbird Chocolateで集合。
    アロマとは直接関係がないが、オーガニック素材を使った“自然派”なチョコレートを販売している。
    オーガニックチョコとハーブティーを頂きながら、街歩きのテーマ、アロマリラックスについて、ちょっとしたレクチャーと解説を頂く。

    また、今回の街歩きにちなんでウッディー系のアロマオイルの香りを聞かせてもらう。ウッディー系はリチャージ、リラックス効果がある。

    アロマオイル(ウッディ―系)

    アロマオイルはメディカルグレード(医療機関で疾患の治療や予防を目的に使われている高品質な精油)のもので、緑色のパッケージのブランド、プラナロム(※1)のものだった。

    下記、(私が覚えている限りでの)冨田氏の解説と、個人的な香りの感想。

    軽めのウッディー系

    • Cypress
    • サイプレス

      自律神経系に作用する。
      女性ホルモン・エストロゲンに似ている。
      子宮系に作用するようで、疾患がある場合は用いてはいけない。

    スギやヒノキのような、針葉樹の香りイメージがあった。

    • Juniper
    • ジュニパー

      森林浴効果やリラックス効果があるピネンが多い。
      ジュニパーはサイプレスのような子宮系疾患へのタブーはない。
      自己免疫疾患に対して効果がある。

    カラッとした大地の低木、軽やかな香りのイメージがある……

    • Black spruce
    • ブラックスプルース

      メンソール系のような清涼感のあるさわやかな香り。
      副腎の不全、むくみ、疲労感に対して有効

    夏の軽井沢にあるコテージに行ったような、森林浴のイメージが浮かんだ。

    重いウッディー系

    • Cedarwood
    • シダー

      鬱血除去効果がある。

    深い森に入ったとき、或いは高山の木――シラビソの香りを思い出した。

    • Santalwood
    • サンダルウッド

      古代から宗教儀式に用いられることが多い。
      鎮静作用と精神的な高揚感が得られる。

    白檀は香でも馴染み深いものなので、聞くと落ち着く。ウッディー系のなかでも特徴的な華やかな香りは、他のウッディー系とは一線を画すると思う。

    ※上記、引用文内のアロマ写真は全てPranarômより。


    冨田氏は「木はめぐりの力が強い」とおっしゃる。

    どんな巨木も根から水を吸い上げ、木のなかで水は循環している。それは頂上の葉の先まで至り、木は水と光を使って光合成を行っている。

    また、光合成による酸素を生み出す力は人間で例えれば“呼吸”のようでもある。
    外に向かって備えられた“葉”と、人間の身体の内に収められた“肺”。
    ウッディー系のアロマ(ユーカリなど)に呼吸を楽にする作用があるのは、何か関係があるように思う、とも。

    興味深い解釈で、納得するものがあった。
    中国薬膳の考え方に「同物同治」がある。それに近いかも知れない。私はそう思った。

    どうしてこんなに人間の身体に効く成分ばかりが含まれているのだろうと驚くほかない。まるで人間のために作られてきたかのように思われる。私たち人間はこんなにも自然の恩恵に浴しているのかと不思議でならない。

    西村佑子『魔女の薬草箱』(p.167)

    魔女の薬草箱

    アロマの癒しから、人間がこんなにも自然の恩恵を賜っていたことを再認識する。

    表参道〜原宿 アロマショップ巡り

    Summerbird Chocolateを後にして、表参道にあるアロマショップを廻る。
    「それぞれの店舗で傾向が異なっている」 点を意識してみると、面白かった。

    Neal's Yard Remedies(イギリス)

    https://www.nealsyard.co.jp/

    香水や化粧品、ハンドクリームなど美容に関するものが多かった。

    元々は薬局で、オーガニックコスメの販売から、アロマを手掛けるようになったそう。

    コスメ関係から発展したためだろうか。上品なライフスタイルの提案、お洒落な清潔感がある。

    PRIMAVERA(ドイツ)

    http://www.primavera-japan.jp/

    欧州では補完医療として自然療法が肯定的に用いられているという。
    その中のひとつ、フィトテラピー(植物療法)を体系づけたヒルデガルト(※2)の国。ドイツ。
    発祥の国と言って良いのかも知れない。
    アロマセラピー(芳香療法)はフィトテラピーの一環でもある。

    雰囲気は高級志向ではなく、素朴さ、身近さを感じる。
    気取らないデザイン、庶民的なパッケージのハーブティーや蜂蜜などが販売されている。生活観がある。
    同時に、お店のロゴとアロマオイルのパッケージに描かれている女性像――春の女神――は伝統を重んじるドイツの硬派さを感じさせた。

    生活の木(日本)

    https://www.treeoflife.co.jp/

    日本にアロマを広めた先駆的存在。
    その前身は陶器屋だった。
    アロマに関心を持ち、手掛けるようになったという。
    日本でハーブは、欧米の補完医療としてではなく主婦の趣味、手工芸の一環として広まった。
    そのため、お店には石鹸の型や化粧水を作る講座など、“手作り”のためのものが併せて扱っていた。

    明治神宮――鎮守の森

    表参道から明治通りを越え、いよいよ明治神宮へ――

    明治神宮・南門鳥居

    鳥居を潜り参道の玉砂利の音を聞きながら進んでゆく。
    木々に都会の喧騒はかき消され、次第に心が静まってゆく。

    ウッディー系のアロマを聞かせて頂いていたので、木々の香りに敏感になっているのかも知れない。
    一定の木の近くを通ると、清涼感のある香りを感じた。
    木が自己主張しているのだろうか……

    嗅覚も研ぎ澄まされていくが、音にも敏感になる。
    鴉の鳴き声、玉砂利の音――

    ラテンアメリカ文学のボルヘスが来日した際、明治神宮を訪れている。
    既に視力を失っていたボルヘスは、参道を歩く玉砂利の音を詩的に表現していた。その文章を読んで感嘆したことを思い出した。

    夜想 (16) 特集 ボルヘス/レゾートル - はみだした男

    80歳のボルヘスを内田美恵とともに明治神宮に案内したときのことである。ほとんど失明状態だったボルヘスは、広く続く玉砂利を踏む人々の乱れた足音に耳を傾けながら歩みつつ、その音をいくつもの比喩の言葉に変えていた。
    日本の神社というものの「構造」だか「みかけ」だかを想像していたのだろうか、「これを記憶するにはどうすればいいか」というようなことを、ぶつぶつと呟いていた!
    これは耳を疑った。いや、こみあげるほど嬉しくなったといったほうがいい。ボルヘスはどこにいても一人などではありっこなかったのだ。そのときボルヘスは、どうしてもぼくがその言葉の断片を憶えられないような言葉ばかりを選んでいたようにおもう。  「カイヤームの階段かな、うん、紫陽花の額にバラバラにあたる雨粒だ」、「オリゲネスの16ページ、それから、そう、鏡に映った文字がね」、「日本の神は片腕なのか、落丁している音楽みたいにね」、「邯鄲、簡単、感嘆、肝胆相照らす、ふっふふ‥」。まあ、こんな調子だった。

    松岡正剛 552夜『伝奇集』ホルヘ・ルイス・ボルヘス|松岡正剛の千夜千冊
    http://1000ya.isis.ne.jp/0552.html

    2016年10月に竣工された南玉垣鳥居(第三鳥居)

    今年の10月に竣工されたばかりの第三鳥居のそばを通ると、ほのかにヒノキの香りを感じた。


    不敬ながら、私はかつて明治神宮を「他の社と異なり、神ではなく100年ほど前の皇室(人間)を祀る事に意味があるのだろうか?」と思っていた。

    しかし、NHKで特番が組まれ(※3)、それを拝見して考えを改めた。
    今年の頭には、ナショナルジオグラフィック日本版でも特集が組まれて改めてその魅力を再認識した。

    NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2016年 1月号 [雑誌]

    それらを見て、人工の森には国家百年の計が込められていたこと、更には人が自然を再生させる布石を敷くことができる試みでもあったことに、先人への畏敬の念がようやく生まれた。

    冨田氏から「唯一、人がすることは参道の落ち葉を集めて、森のなかに戻すこと。」と教えて頂いた。
    落葉は土へ還り、その腐葉土が鎮守の森の生態系、生命の循環の礎となる。

    それが今、多様な生物の命を支えていた。

    夫婦楠

    その調和のとれた世界観は、この「夫婦楠」にも象徴されるのかもしれない。
    遠目から見ると一本の巨木かのように、互いにバランスよく繁っていた。


    帰り際にTABICAスタッフの方から、亀石を教えていただく。
    清正井とは異なるパワースポットなのだそう。

    ピクニックや日光浴を楽しむ人々の中、北池の側にそれはあった。
    立ち入り禁止とか、そういうものではないので、子供達が元気によじ登っていた。
    何もない原っぱの真ん中で象徴的なそれは、子供なら確かに登ってみたくなる(笑)
    あるいは、パワーに惹かれるのだろうか?

    明治神宮・北池の亀石

    伊勢神宮と明治神宮

    「亀石」という名称に、気になる事が出来た。

    「亀石」と呼ばれるものが、伊勢神宮外宮にもあるという。
    明治神宮の亀石は、伊勢神宮のそれに準えて存在するのだろうか?と考えた。
    しかし、関連しそうな文章には出会えなかった。
    形状も全く異なるし……

    そう考えてしまうのは、以前読んだ本・伊藤三巳華『ぶらりパワスポ霊感旅』で、三巳華氏らが明治神宮と伊勢神宮に関係があるように思えると考察していたためだ。

    スピ☆散歩 ぶらりパワスポ霊感旅1 (HONKOWAコミックス)スピ☆散歩 ぶらりパワスポ霊感旅 3 (HONKOWAコミックス)

    1巻で明治神宮を訪れた三巳華氏がその後3巻で伊勢神宮を訪れた際、霊感を通して(霊視)、赤い鍵穴のような形のものなど“似たもの”を見る。

    伊勢神宮を神社の総本山にしたのは、明治期、明治天皇の折からだという。
    それらを踏まえて、三巳華氏らは伊勢神宮と明治神宮には関連があるのではないか、と考えていた。

    因みに、三巳華氏は霊視にて伊勢神宮の玉砂利は生きている人間と死者を区別するためにあるという事を、伊勢神宮・外宮を守る存在から教わる。
    明治神宮の玉砂利も然りではなかろうか。

    何故、明治神宮の亀石がパワースポットなのか、私がネットをちょっと見ただけではよくわからなかった……
    北池の側にあるので、風水に乗っ取っているのではないか?(そのためパワーが宿るということなのか?)という指摘がある。

    ちょっと調べると伊勢神宮の亀石は、横穴式古墳「高倉山古墳(天岩戸古墳)」の入口にあった岩とあった。
    なぜその石の上を歩くようになったのだろうか?単なる利便性?何か、別の見立てがあるのだろうか?

    外部から持ち込まれたにせよ、元々あったにせよ、何か意図がある石なのではないか?(「パワースポット」と言われたから、私が先入観を持っているだけかも知れないが……)

    明治神宮は“人工の森”だが、人の手が加わらずとも命の循環が成り立つように造られた。
    100年の時を経て、それは確かに人の手を離れている。

    対して伊勢神宮は原生林に囲まれ、人が自然と共存する――人が自然に合わせる――本来の“生き方”を維持している。
    映画『うみやまあいだ』で、その様子が丁寧に映されていた。

    成り立ちこそ異なれど、自然によって守られている。それこそ、原生林に……
    これが本来の社のあり方なのかも知れない。
    そのため、必然的に“似てくる”のだろうか?

    ……素人すぎて、分からないことだらけになってしまった。
    何かの折に、調べてみたい。


    アロマに癒しを、森林に気力を頂き、植物をはじめとする自然の力を実感した。
    そして信仰心に襟を正し、ちょっとしたミステリーを考えたり……充実した時間を過ごした。

    1. 1 

      aromatherapy and essential oils with Pranarôm
      http://www.pranarom.com/

      プラナロム エッセンシャルオイル|健草医学舎 – プラナロム社ケモタイプ精油 日本輸入代理店
      http://www.pranarom.co.jp/

    2. 2 ヒルデガルトってどんな人? | ギフトでお勧めのオーガニックハーブティー ゾネントア/SONNENTOR
      http://www.omochabako.co.jp/sonnentor/sonnentor_world/hirdegard
    3. 3 「完全版 明治神宮 不思議の森」|NHK 自然 Nature
      http://www.nhk.or.jp/nature/feature/meijijingu/
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    ウヰスキー怪獣(ゴジラ)、覚醒。

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      ウヰスキー怪獣(ゴジラ)チラシ表

      映画『シン・ゴジラ』公開に先立ち、ウィスキーショップ「信濃屋」からゴジララベルのウィスキーが発売される。
      その発売記念イベント。

      三宿・SUNDAYにて。

      内容は、東宝のゴジラ商品ライセンス担当者様から映画『シン・ゴジラ』について、信濃屋バイヤー担当者様からゴジララベルのウィスキーについて解説と、試飲会。


      映画『シン・ゴジラ』について

      東宝ライセンス担当者様によると「 庵野監督曰く『ゴジラの魅力は第一作目に集約されている』」とのこと。
      そのため『シン・ゴジラ』は初代『ゴジラ』(1954)のオマージュが随所に見られる。

      今までのゴジラシリーズは初代ゴジラ以降“ゴジラがいる”前提で作られていたが、今回はそれを一回リセットして「現代に“こういった存在(ゴジラ)”が現れた場合、どうするのか?」という政治軍事シミュレーションとなっている。

      『新世紀エヴァンゲリオン劇場版』において、生々しい戦闘描写をした庵野監督。
      そのシミュレーションは間違いなくリアリティを追及しているだろう。()

      ウヰスキー怪獣(ゴジラ)チラシ裏

      ウヰスキーの製作秘話

      ウィスキーのボトリングは蔵出しから1年かかるものらしいのだが、ゴジララベルの件は今年に入って(!)お話しが上がったとの事。
      ウィスキー業界の常識からすれば、間に合わないタイミングだった。
      船での運搬は間に合わないので、空輸することに……(「その額は単価に入っていないです(笑)」とのコメントに会場、笑)

      シン・ゴジラのイメージとして充てられたのは「タリスカー(6年モノ)」。
      スコットランド・スカイ島のウィスキー。強いアルコールとスパイシーさが荒々しいところが、合致したという。

      対して初代ゴジラのイメージはヘクターマクベス(24年モノ)」。
      同じくスコットランド・スペイサイドのウィスキー。年月をかけて熟成された味わいを、60年の歴史を持つゴジラの貫禄に準える。

      バイヤー担当者曰く「キャラクターの比較して飲んで欲しい」との事。

      余談だが、東宝ライセンス担当者様曰く、かつて焼酎『破壊王』でゴジラの形をしたボトル(ラベルではない)を出した事があるとの事。 何でもゴジラの首がボトルの栓で“スポーン”!と抜いて注ぐとか……(それで良いの?)
      今回は“ボトルがゴジラ”ではなく、“酒のイメージがゴジラ”である事を強調していた。
      バイヤー担当者様は「シン・ゴジラの方がフィニッシュが長い事とゴジラの尻尾の長さを掛けるています。……というのは後付けです(笑)」というユーモアを交えつつ、ウィスキーの味わい方とゴジラの歴史を掛けていた。

      2つを飲んでみて、どちらもスモーキーな香りがあった。
      それはダンディズムよりも破壊光線や炎のイメージに繋がりそうだと思った。
      私は「シン・ゴジラ(タリスカ―)」の飲みやすさと、「初代ゴジラ(ヘクタ―マクベス)」の花のような芳醇な香りが気に入った。

      信濃屋店頭での予約は始まっているが、ネット予約は2016/7/29(金)〜との事。
      http://www.shinanoya.co.jp/godzilla/

      ゴジラ誕生秘話

      ゴジラは、“現れて”“破壊して”“去ってゆく”存在である。
      シリーズによって変わるが、60年の歳月を経て――むしろ初めから――善悪を越えた存在だった。

      頓挫した企画の代わりを急遽考えなければならず、アメリカの特撮『キングコング』(その他、日本では封切りになっていなかった『原始怪獣現わる』)などから“水爆実験で現代に甦った怪獣”という設定が生まれる。

      また、当時の世相を反映した作品として――第五福竜丸事件が初代ゴジラ製作の動機の一つとなった。
      当時この事件は、放射性物質による水質汚染――水産物ひいては食卓、家庭への影響が強く意識されていたようだが、この映画ではもっと俯瞰で見ている。

      水爆という兵器をもって甦えらせてしまった怪獣を、 架空ではあるが兵器「オキシジェンデストロイヤー」を用いて葬らんとすること、すなわち人間の身勝手さを象徴している。

      また、初代ゴジラでは発足したての自衛隊(撮影時はまだ「自衛隊」という名称の組織ではなかかった)の撮影協力があった。
      安保法案然り、当時も今もその論争が続いていることなどから、既視感を覚える。

      今回の日本『ゴジラ』最新作の監督には庵野監督以外に、『永遠の0』『ALWAYS 三丁目の夕日』を撮った山崎貴氏の名が上がっていたらしい。
      VFXディレクターでヒット作が多い山崎氏ではなく、実写ではヒット作に乏しい庵野監督の起用……
      映像のスペクタクルさよりも、庵野監督のグロテスクでリアルな人間性を描くところと、特撮マニアとしてのキャリアが決め手だったのかもしれない。

      29日の公開が待ち遠しい。

      1.  神武団四郎『庵野秀明、エヴァからゴジラへ創造の裏側2〜巨大生物襲来への妥協なきリアル』 シネマトゥディ http://www.cinematoday.jp/page/A0005069
      2.  井上英之『検証・ゴジラ誕生―昭和29年・東宝撮影所』 朝日ソノラマ 1994年
        検証・ゴジラ誕生―昭和29年・東宝撮影所

      アンダルシアのワイン――映画『パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト』上映記念特別ワインセミナー

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        JUGEMテーマ:ワイン

        伝説的フラメンコギタリストの映画『パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト』公開に先立ち行われた、ワインセミナーに行った。

        レストランテ スペインクラブ銀座にて。

        パコ・デ・ルシアにちなんで、アンダルシア地方のシェリー酒と赤ワイン、タパス(小皿料理)が振る舞われた。

        映画を観る前の予備知識として、また、アルコール知識素人の私には全てが新鮮だったので、備忘録として。


        パコ・デ・ルシアについて

        会場ではパコ・デ・ルシアの曲が流れ、映画の予告編と本編の一部を上映。
        パコ・デ・ルシアの経歴と彼の偉業を紹介。

        異なる音楽――ジャズバンドとのセッション、即興で「二筋の川」を作曲するなど、当時のフラメンコ音楽の常識を打ち破った。

        "SEXTET(6重唱)"を初めて行い、"Cajon Peruano(箱/南アフリカの楽器)"を持ち込んだ。

        元々、フラメンコはカンテ(歌)、トーケ(ギター)、バイレ(踊り手)の三位一体で成すもの(これらに優劣は無い)で、その中からギターのみ独立するという事も異例だった。

        パコは元々リズム感が優れており、7歳からギターを弾きはじめ、20歳でデビューしたという。
        そのリズム感は天賦の才だと思う。
        アンダルシアでは身近にフラメンコをする環境――パティオ(裏庭の意。スペイン建築では中庭のような場所)が解放され人々が集まり、そこで踊る習慣があるので、自然と培われる。

        それにちなんで、アンダルシアの文化――食を通じて触れるという企画だった。

        ワインセミナー

        アンダルシアはワイン向きのブドウ作りに適した石灰質の白い大地らしい。

        コニャックなどを作る土地と同じ、硫化カルシウムを含んだ土だという。

        私が観光で行ったのがバルセロナやマドリードだったので、スペインは赤い大地のイメージになっていた。

        白い大地を想像したことがなかったので、改めねば……。

        そのアンダルシアを代表するワイン――シェリー酒は、醸造過程でアルコールを足してアルコール度数を高めた(酒精強化)ワイン。
        三大酒精強化ワインのひとつだそう。

        参考:シェリー (ワイン) (Wikipedia) 

        アンダルシア州へレスの限定ワイン。
        熟成は3年以上かけるが、シェリー酒はアルコールを混ぜるのでヴィンテージはないとのこと。開封したらすぐ飲むことがお薦めだそう。

        シェリー酒はカクテルにも使いやすく、アドニスなどに使われている。

        • イダルゴ・フィノ Hidalgo Fino
        • Hidalgo Fino イダルゴ・フィノ

          すっきりとした辛口のシェリー。輝く麦わら色で繊細な香りと味わいがあります。
          シャープでデリケートなアーモンドのような香り、辛口で軽い口当たり。キリリと冷やして食前酒に、また魚介類と合わせたり、風味づけにスープに少し落としてもグッド!

        食前酒としていただいたものは、飲みやすかった。
        シェリー酒を飲む際に使う「コピータ」という小さな脚つきグラスで頂いた。

        料理はオリーブ、生ハム、何でも合うとの事。

        • マルケス・デ・ロディル・パロ・コルタド MARQUES DE RODIL PALO CORTADO
        • MARQUES DE RODIL PALO CORTADO マルケス・デ・ロディル・パロ・コルタド

          「パロ・コルタド」とは、切られた棒線という意味。樽に付けるチョークの印から来ています。
          アモンティリャードのような繊細で優雅な香りとオロロソのような構成や豊かさが特徴と言われている非常に稀なシェリーです。

        VENECIANDOOR

        この時、ベネンシアドール()の実演があった。

        長い柄杓を使って、シェリー酒をグラスに注ぐ。

        ベネンシア("VENECIA")とは契約("AVENECIA")の意。元は酒樽からシェリー酒を取り出して、その場で味見をする(そして売買の契約をする)ことから由来しているそうだ。
        今はパフォーマンスとして行われている。

        資料映像では、実演がうまくできると"¡Ole!"の掛け声が上がっていた。

        アンダルシアの人々は農作業の際に馬を活用したそうで、ベネンシアドールの衣装はその頃の乗馬服が元。女性も馬に乗ったそうで、ファルダ(スカート)は裾が広がり、馬に跨がっても脚がかくれると言っていた。
        また、馬から降りたときファルダの裾が邪魔にならないように、背中の腰辺りにファルダを持ち上げるためのフックがついている(機能的!)そうだ。

        ちなみにジャケットはボデガ(酒蔵)毎に違う色だそう。

        腰に巻いているのは、フラメンコでも身につけるシージョ(ショール)?
        伺ってみたが、私の発音が悪いためか、別の名称があるのか、伝わらなかった……
        民族衣装で、腰に巻いたり肩にかけたりするだけでなく、頭を覆ったりすると教えてくれた。

        ベネンシアドールで入れてもらったマルケス・デ・ロディル・パロ・コルタドは、1つ目のシェリー酒とはまた味が異なる……花の香りが増している気がする。
        ワインでデカンタを使うと空気が入ることで香りが華やかになるという話を聞いたことがある。ベネンシアでもそれが起こったのかもしれない。

        パロ・コルタドは醸造中に偶然出来上がるもの、意図して造れるものでは無いという。
        輝きのあるマカボニー色が綺麗なシェリー酒だった。

        • タベルネール・ティント Taberner Tinto
        • Taberner Tinto タベルネール・ティント

          ワイナリー創業者でありオーナーのタベルネール氏の名前を冠したワイン。畑の最上の区画にできた、完熟した健全なブドウのみを手摘み収穫。醸造も温度管理され、アリエ産のバリックで移し替えを行いながら12ヶ月の樽熟成。色合いは深い紫。アロマは熟したブラックベリー、モカ、カンゾウ、コショウ、かすかなスミレ。味わいはシルキーかつスパイシー、ダークフルーツ、オーク、モカ等のニュアンスが渾然一体となり、素晴らしいバランスを保つ。南スペインの特徴がよく表れたワイン。

        3つ目にスペインの珍しい赤ワイン。洗練された馬のラベルデザインも格好いい。

        濃厚で、味わい深いワインだった。

        • イダルゴ・ペドロ・ヒメネス Hidalgo Pedro Ximenez
        • Hidalgo Pedro Ximenez イダルゴ・ペドロ・ヒメネス

          ペドロ・ヒメネスから造られる極甘口のワイン。糖分が凝縮するように、葡萄は天日で干されます。これにより、非常に奄美の強いモストが得られます。不透明くらい暗い色で、干し葡萄を思わせる味わいやイースト香を持っています。非常に濃厚で、ビロードのような滑らかな口当たりです。

        最後に頂いたのは、はちみつが入った甘いシェリー酒。
        飲みやすくて、うっかり沢山飲んでしまいそうだった。
        会場では「コーヒーに入れると合うかもしれない」という意見が上がった。

        ちなみにタパスはオリーブ、塩漬けヒマワリ、チーズ、干し葡萄、イベリコ豚の生ハムなどを頂いた。

        どれも美味しかった……!
        ペドロ・ヒメネスで使われるものと同じ干し葡萄を使ったアイスも出てきた。アイスでもシェリー酒と同じ香りがした。


        ワインの中でもシェリー酒に注目して試飲したのは初めてだった。
        味も香りも、奥深く多様な味わいがあることを気づかされ、とても楽しかった。

        会場はタブラオ(フラメンコ生演奏ステージ付きバル)ではなかったので、フラメンコやギターの演奏などは無かったのだが、美味しいタパスに舌鼓を打ちながら歓談するのは、バルらしくてよかった。

        若干、パコ・デ・ルシアから離れている気はするが……
        会場で進行役の方が、「パコ・デ・ルシアの好きな銘柄を調べておけばよかった……!」と仄めかしていた。

        シェリー酒とワインを楽しみながら、今度公開する映画を楽しみにしている、私。

        シェリー酒小話

        バルで女性が「シェリーを飲みたい」=愛の告白、「一緒に夜を過ごしてもいい」という意味だそう。

        1.  ワインの解説、ボトル写真は、セミナー資料およびスペインクラブオンラインショップ( http://shop.spainclub.jp/ )より引用。
        2.  ベネンシアドール ( http://www.sherry-japan.com/knowledge9.html )

        ルミネのCM炎上に思うこと

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          JUGEMテーマ:ジェンダー問題

          見たいとも思わないが、炎上したCMの動画は現在では非公開になっている。

          『ルミネの“女性応援CM”が炎上──女性をけなす第1話に非難殺到、一方2話目では……』
          http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1503/20/news077.html

          去年の夏に同じく炎上したCM『旭化成の家事ハラ』に似たものだと思う。
          すなわち、‘世間の認識を、広告制作側が読み間違えてしまった影響が大きい’という事だ。
          旭化成の特設サイトは未だにがあるのだが。(解せぬ。)
          『「妻の家事ハラ」広告はなぜ集中砲火を浴びたのか?世間が納得できない家事・労働シェアの空論と現実』
          http://diamond.jp/articles/-/56945

          私がこういった内容に嫌悪感を抱くのは、男性による女性差別という視点だけでなく、他者と比較する競争原理(男性原理的なもの)に偏りすぎている事も大きい。
          女性が他者と比較される(これは女同士や対異性からの視点を含む)されるためだけに、おしゃれをするのではないと私は考えている。
          だが今回のドラマは冒頭からそれを感じさせないため、齟齬が生まれ、気色悪く感じるのだ。


          おしゃれは自己表現であるという切り口を忘れて、他者に媚びるためにあるような描き方をした事が反感を招いた事は言わずもがな。

          『ルミネをこじらせて――「ありのままで」からの逆走』
          http://bylines.news.yahoo.co.jp/soichiromatsutani/20150321-00044065/

          一体、製作者はどういった視点で、この様な展開のものを作ったのかと頭が痛くなった。
          ちょっと調べてると、ニュースソースとしては以下のものしか見つけ出せなかった。

          【ルミネ炎上CM】広報へ制作意図を直撃 「女性の変わりたい気持ちを応援したかった」
          http://wotopi.jp/archives/17605

          上記を読んでも、どの辺で応援しているのか書いてないのでわからない。
          そもそも女性の変わりたい気持ちは、あんなセクハラな男に屈辱的な言葉を言われて芽生えるものなのか?
          自分と傾向も趣味も違う別の女性と比較されて……
          女性だったら、やはり“ありのままの自分”を肯定した上でそれを磨く(変わりたいと思う)だろう。

          これは明らかにマーケティング、売る側からの視点が大きく出てしまったという事は言うまでもない。
          広告を打つ側が考えた「顧客がいかに買ってくれるか」の机上の空論、裏返しとしての“動機”であり、売る側とCM制作サイドによる後付けの“口実”が露骨に表現されている。

          私には何だか「ネタ切れで企画期日まで間に合わず、ステレオタイプな展開になりました。」という感じが否めない。
          時代遅れな男性目線。

          これは冒頭に過ぎず、最後に起死回生があるのではないか?という指摘も見受けられたが、起死回生の予感が、1話目は男性の意見への迎合のようであるし、2話目は“こじらせ女子”の描写で予感が無い。
          短い尺の中でこれが全てなので反感しか湧かない。

          私は、このCMの制作サイドに女性が居なかったのではないかと疑ってしまう。
          ステレオタイプの物語の展開――冒頭で主人公が不当な差別や偏見、コケにされて、そこから起死回生をして、そうした者たちを見返すという展開は, 他人と比較し優劣を競い合わせるという“競争原理”的で、どうしても“男性原理”的なものを意識させる。
          競争原理は男性原理的なものに拠ると私は考える。

          参考:『恥や差別(感)や劣等感はどこから来るのだろうか』
          http://d.hatena.ne.jp/mayumeto/touch/20100927

          私は女だが、“女性だから”おしゃれを楽しむ訳ではない。

          ルミネの広告は、若い女性のオンナゴコロを突きまくる素敵な広告展開で、凄く目を惹いたし、ワクワクするものも多かった。
          http://magazine.lumine.ne.jp/?cat=31
          2012年の楳図かずお先生絵は意表を突かれたので、今でも覚えている(笑)
          http://magazine.lumine.ne.jp/?p=567

          もう一方の広告の方が好感が持てる。

          キャッチコピーが「自分を打ち破れ」であり、不定称であることも大きい気がする。


          勝手な想像だが、今回のCM炎上は消費者の広告のネガティブキャンペーンへの嫌悪もあるのだろうか?
          不安を煽られ企業のCMに躍らされること無く、本当に必要な物・事を見極めるのは消費者として大切な姿勢だ。
          そうだとしたら、私は良い傾向だと思う。
          だが、上記ウートピの記事に“実際に動画と同じような経験をした女性が多いのでは?”という指摘から思うに、今回の反感はセクハラの延長として見ているのが圧倒的なのだろう。
          幸いにも、私は職場でこうした発言を男性から受けた事は無い。
          ウケ狙い(これこそモラル・ライセンシングだと思う)で男性がこうした発言を本当にしているとしたら、それはとんだお門違いだ。

          憤っていたが、ネットで見かけたユーモア。
          https://note.mu/nakamuraching/n/nb24d6e6afc47


          都議会でのセクハラ(女性差別)ヤジに対する問題提起

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            JUGEMテーマ:ジェンダー問題

            ここ数日、話題になっている話題について、私なりの備忘録。
            男性の女性への差別的な意識と、品格への疑問だ。

            根本的な問題点 ――このヤジの何がいけないのか

            言って良い事と悪い事も判らない無能さである。
            ジェンダー論を抜きにしても。

            選挙で選ばれた議員がこれでは、世の男性の品格を疑ってしまう。
            このヤジへの反論として、女性が結婚しない理由を私から言わせて貰えば、「結婚したい男性がいない」ためだ。
            こんな失礼な男とは結婚したいと思わない。

            ジェンダー論を絡めて考えれば、2007年1月27日、柳澤伯夫が「女性は産む機械」と言って大騒ぎになった。
            「女性は子供を産む能力を備えている」と言わない所に、女性の“人格”を無視する男の考えを感じた。
            政治家が言葉を選んで発言しない 、そもそもの考え方が如実に現れている。
            今回もそれと同義だろう。根本的な問題はそこだ。

            本当の“気の利いたヤジ”とは

            以前、TVで池上彰氏が的確な指摘をしていた。
            国会の場でヤジを飛ばすのは、場の空気を不快にしたり、まして他人を中傷するためのものではない。

            池上先生:
            「自分とは違う考えのことを話していても、最後まで話を聞いて、あなたはこういう風に言ったけれど、
            実は違うんじゃないでしょうかときちんと反論すれば、国民はその両方を聞いていて、どっちが正しい
            かなって判断すれことが本当のやり方だと思いますよ。
            (中略)
            言っていることにヤジを飛ばすことがあります。ただ、そのヤジがユーモアがあふれていて、聞いている側が思わず笑 ってしまうようなヤジを飛ばすんですね。」

            小泉先生:
            「揚げ足を取るようなことはないんですね 」

            なんで政治家はヤジを飛ばすのですか? - TBS
            http://www.tbs.co.jp/kodomotel/life/20070610_1.html
            より抜粋

            問題のヤジは上手いことを言ったつもりだろうが、政策ではなく議員個人に対して言っている点でお門違いだ。

            女性の社会進出と子育て支援をする理由

            議会で話し合われていた内容は「少子化対策」だった。
            その場でのこのヤジは本末転倒である。
            社会的支援が必要と提言している場で、社会の一員である男性がそれへの理解をしていないと表明しているようなものだ。

            そもそも「女性の社会進出」を促した上で、「少子化対策(=子育て支援)」をするというものではなかったか?
            その目的は税収を上げる事であろう。

            そのために社会の活力を底上げする事が必要ではないのか?
            私は 女性を蔑ろにしてはならない理由がそこにあると考えている。
            以前書いた日記で、インドの女性差別の原因(カースト制)は、当時の為政者・支配者による被支配者達の活力を削ぐ事が目的であった可能性を指摘した。
            つまり女性を差別し抑圧することは、社会の活力を失う事を意味すると私は思う。

            男性、社会への問題提起

            問題のヤジにしても、根底には「男は仕事、女は家事と子育て」という考えがあるのは言わずもがな。
            それが女性の社会進出に否定的な意見の、合理的理由として挙げられている。(女性だけが子育てに向いているというのは事実無根である。片親の親子関係が不安定になりやすい事実を説明できない。)
            そもそも男性が仕事一辺倒の社会で良いのだろうか?
            社会の「表面的な機能を効率化した」だけでしかない。
            そして男性(そしてそれに感化された女性も)が“子育て”を “仕事”と同義にしている点に違和感を覚える。
            子育ては人間のコミュニケーションでもないのか?
            男性の子育て参加に否定的な意見には、“嫌な仕事の後にまでやってくる「面倒くさいもの」”と考えている気がする。

            男性は子育てに自信がないのだろうか?
            最近読んだ本、岩月謙司 『女は男のどこを見ているか』で興味深いものがあった。
            この本は男性向けの恋愛指南書だ。

            女は男のどこを見ているか (ちくま新書)

            今の男性がモテない理由に「“英雄的行為”の不足」を挙げている。
            “誰かに助言され救われ(自己肯定)、自身も他人の力になった(他者の自己肯定・成長への手助けをした事による自信)”という経験だそうだ。
            “仕事”だけではなかなかそれを得られない。そのために“自己表現をする趣味”が必要であることを、本は示唆していた。
            その詳細はこちらでは割愛。

            今の世の男性は、仕事一辺倒にすることで「自己肯定」を蔑ろにし、男性的な部分に自信がないために、「役割を演じていない」と勝手な詭弁で女性を貶めて悦に入っているのではないか。
            そして「成長への手助け」ひいては子育てに協力する自信が無いという気配がある。
            少子化対策への無理解と、セクハラヤジ。これらに象徴される男性の品格が無い原因は、自己肯定ができない、自信の無さが原因のように私は思う。


            東京煎茶会

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              JUGEMテーマ:茶道

              友人に誘われて、煎茶道のお茶会に参加しました。
              お作法も知らず飛び込みました。
              素人視点の感想故、ご容赦を……


              今年の流行語大賞の候補、おもてなしの真髄に触れた。
              それは日常から離れた空間に心が落ち着き、お茶の滴で身体を癒し、活力を得るものだった。

              ◆黄檗幽茗流

              庵の外で次のお席入りを待っていらっしゃる方々の声や気配を感じるが、それを意に介させない。
              障子一つが境界となり別世界となっている事を強く意識させた。

              亭主自ら淹れたお茶を先に口にする。
              それは毒味であり、お客様へ信頼を表していた。
              かつて茶道具も象牙を使ったものが用いられたが、それは白い象牙は毒に触れると黒く変色するため、毒は無いことを証明するためだったというお話を伺った。

              もてなしとは信頼であり、その意思表示であることを再認識する。

              ◆松風花月流

              「異色同室」という概念のもと、洋の東西を問わぬ花が活けられ、異国情緒溢れる華やかさがあるお席だった。
              五つの茶器は赤・黒・黄・青・白色で、その極彩色からも活力を得る印象を受けた。
              この五色は五行に基づき、それらは一見異なるが互いに関係している事を象徴する。
              繋がりを意識させる席だった。

              ◆東阿部流

              床の間には「偌波嶮不似人心」(自然の険しさと人の心のそれは異なる)と書かれた軸が掛けられていた。
              震災の事も踏まえての想いがあると思う。
              花は「三多」を表した桃(長寿)、石榴(多産)、仏手柑(幸福)が飾られていた。
              参考:福寿三多
              http://japanese.china.org.cn/culture/archive/minzoku/2009-01/07/content_17070305.htm
              日本では「一姫二太郎」が良いとされるが、儒教の教えが強い中国では長子は男が良いとされる。

              お家元が他の二席とは異なり、男性だったためか、男性的な力強さを垣間見たようなお席だった。

              どのお席も各々の特徴があり、 多幸や友好を願うものだった。
              お茶を頂く度にそれが身に染み入る。
              玉露とは不思議なもので、量が僅かでも(それが丁度良いのだろう)身体を満たしてくれるものがある。
              そしてお茶請けも美味しかった。
              菊の意匠から深まる秋を沁み沁みと感じていた。
              …家に帰って調べたが、 売茶翁の幼名が「菊泉」とあった。
              今年は煎茶の祖・売茶翁没後二五〇周年との事、それにちなんでのものだったかも知れない。
              参考:売茶翁(Wikipedia)
              http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A3%B2%E8%8C%B6%E7%BF%81


              用語を耳で聞いてしか覚えていないので、誤字や脱字がある気がする……
              図書館へ行かなくては汗

              お誘い下さり、有難うございました。


              オペラを聴きたくて!

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                JUGEMテーマ:オペラ

                新しい事を始めたい考えていた訳だが、思い立ってカルチャースクールのオペラに関する講座に行ってみた。

                昨年から急にオペラへの関心が高まったため。
                有料放送にてメトロポリタン・オペラ(以下、MET)のライヴ映像を放送していたので、興味のある主題を録り溜めて観ている。
                録画とはいえ、歌手の声量が素晴らしいと思ったし、モダンな演出のものが多く、面白い。

                だが、その魅力を言葉で表現出来ない……
                そのための知識が欲しくなった。

                講義内容はオペラの指揮者についてだった。
                今回はヴェルディ指揮者について。
                現在活躍されている指揮者の特徴や傾向がその内容だった。

                知らなかったのは、最近の指揮者はオールマイティーに様々な作曲家を指揮す るとの事。
                以前は特定の作曲家に特化するものだったようだ。

                今年はヴェルディ/ワーグナー・イヤー(2人とも1813年生)であるそう。
                そのため彼らの作品上演が多いようだ。
                ヴェルディでは『ドン・カルロス』など。

                今回はヴェルディの話が中心だったが、ワーグナーの話題も少し…

                講義の余談に、METのワーグナー『ニーベルングの指輪』のCD(音楽)がイマイチ、と先生はおっしゃられた…
                それはあまりの超大作なので少しずつ見ようと録り溜めてあるものの1つのようだ……先生曰く、映像を伴えば気になるものではないとの事。

                これはMETの試みで、ワーグナー自身すらできなかったという神話の世界を舞台で完全に表現するというもの。壮大な企画だ…

                オペラ史上最大の叙事詩『ニーベルングの指環』4部作をシルク・ドゥ・ソレイユを手がける“映像の魔術師”ロベール・ルパージュのが演出した。

                『ニーベルングの指輪』は北欧神話がモティーフだし、言わずもがな『指輪物語』にも影響を与えているので、私はやはり観ておきたい。


                それにしても…
                私はこのままで良いのか。(反語)
                世界一美しい図書館と言われるザンクト・ガレン修道院図書館の入り口にはギリシャ語で‘プシヒス・イアトゥリオン(魂の病院)’というプレートが掲げられている。
                教養がないことは心の病と考えられ、図書館はそれを癒す場所だったためだ。

                だが、あらゆる図書が無意味であると笑い飛ばしたのはセルバンテス『ドン・キホーテ』だ。
                真に満ち足りた人生を歩みたいと考えた老博士が悪魔と契約し、己の欲望に従って行動するが最後に己の知識を世に広めたいと思い至る、ゲーテ『ファウスト』。
                どちらも知識とは実践、現実社会に貢献してこそ活かされる事を示唆している。

                果たして世のために活かせるのか、私にあるのはムダ知識……

                講座は面白いので続けたいが…
                春になったら別の事を習いたいとも考えている。


                『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』感想

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                  JUGEMテーマ:ヱヴァンゲリヲン

                   見終わった感想は、「虚を付かれた」だった。
                  『破』を更に越える、正に『急』展開だった。
                  若干ネタバレ?
                  今回は主に感想。明日は考察。

                  【急】
                  冒頭から、以前の使徒迎撃要塞都市や私達の現実世界に近い日常の面影が無くなり、『不思議の海のナディア』のような世界観になってしまった…
                  作中のシンジ同様、観客は“置いてきぼり”をくらい、物語について行くのがやっとの状態になってしまう。

                  【旧】
                  だが、全てが刷新されたのかと思うとそれも否定されてしまう。
                  それは『破』で起こった旧作のイメージの破壊を覆すように、今度は旧作『エヴァンゲリオン』のイメージが戻って来てしまうためだ。
                  シンジがすがるように綾波レイに「綾波レイを助けた」という『破』での自分の行動の結果、その面影を求めるものの、その綾波レイは旧作のように“何も知らない”(何番目のレイ)
                  更には黒い眼窩が広がる、巨大な白い綾波レイの頭部(旧劇場版リリス)が現れる。
                  カヲルには『歓喜の歌』が鳴り響き、
                  シンジは退行するように身体を丸め、拒絶と無気力になる。

                  それに対して「世界は変わった」「少しは世の中を知れ!」とアスカとマリが叫ぶ。
                  これは現実世界の観客にも向けられているのだろう。
                  『エヴァンゲリオン』は14年前の作品で、当時の世相は変わっている。
                  14年前と変わらず?『ヱヴァンゲリヲン』を観ている自分たち…
                  眼帯のアスカが言う通り14年経っても変わらない、「ヱヴァの呪い」だ。

                  余談:旧作エヴァのバックボーンを完結?にまとめた動画が面白い。
                  エヴァンゲリオンがさらにわかる動画:旧

                  「そんなの分からないよ!」旧作と変わらず叫ぶシンジ。
                  それは反復である。
                  だか、反復の日常でも変わるものがあるのが現実の世界だ。

                  そして「何も知らない」ではなく、“知ろうとする”主体を演じなければ、まず世界を変えられない。

                  【Q?】
                  エヴァは大破し、身ひとつになったシンジ、アスカ、レイはどんな世界を見るのだろうか?

                  【私的考察?の予告】
                  垣間見る、ダンテ『神曲』のヴィジョン。


                  スイス旅行(ダイジェスト版)

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                    JUGEMテーマ:スイスの旅

                    スイスへ行ってきた。

                    正直、最初はあまり気が進まなかった。
                    しかし帰ってきた時には充足感があった。

                    ラインの滝
                    雲海を足元に異国へ赴き

                    ラインの滝の虹
                    ラインの滝の

                    雲海
                    その水量に圧倒され

                    氷河急行ランチ
                    氷河急行に乗って 舌鼓を打つ。

                    アイガー北壁
                    アイガー北壁を望み

                    ジメンタール種の牛
                    人の営みを垣間見

                    アレッチ氷河
                    氷河を眺め

                    クレパス注意
                    自然の厳しさを知り

                    秋草
                    自然の豊かさを実感し

                    ギーガー美術館ニキ・ド・サンファル
                    美術を堪能した。

                    9日間の旅は多くの刺激を受け、
                    豊かな自然には心身共に癒された。
                    私はそれを想像していなかったので、
                    充実した旅だった。

                    旅の思い出を形にしたいと思っている。


                    紅葉の茶会

                    0
                      JUGEMテーマ:お香

                       前日までの雨が止んで良かった。
                      “紅葉”の茶会ではあるが、今年は紅葉が遅いらしく、まだ青い葉が多かった。銀杏の葉が色付きはじめたのも先週だったか?

                      今回は三席の香席に入る事が出来た。
                      何より今までより落ち着いて、寧ろ癒されながら香を楽しめた。

                      一席目は『源氏香』
                      詳細は割愛させて頂くが、出されたお香を聞き、どれが同じか当てるもの。

                      いとめづらしき事など。
                      お記録紙を頂く事が出来た。

                      源氏香之記

                      裏の席ではあったが、上席に座れたため。
                      個人情報保護のためおなまえを隠したので伝わりにくくなってしまうのだが…
                      お記録紙のお手前も拝見するのも醍醐味。

                      二席目は『三星香』
                      四方盆を使う、普段とは少し違うお手前。
                      「福」「禄」「寿」三柱の香の試しを聞き、廻ってくる香の順番を当てるもの。
                      これが難しい。
                      結果が全て当てるか、一つだけか、全て外すか、になるのだから…
                      此処でもめづらしき事に、当てる事が出来のだ。
                      私はこの席は下座だったので、お記録紙はお上客様に。
                      私は源氏香のものを頂けただけでも満足。

                      最後に、銘香席にお席入りする事が出来た。
                      この席では純粋に香の香りを聞き、楽しむ。当てる事はしない。
                      三柱の「銘」が付く香は、普段聞いているものとは異なる印象を受けた。
                      “奏でられた音”のようだった。其々、一息(いっそく)聞く間に香りが三種程に変化した。それこそ変奏曲のように。
                      成る程、だから香りは「聞く」というのか。
                      銘には『ミヤタケ』『ハマツバキ』『四方の枝』という、二つは伽羅と眞南蛮だった。

                      参考:『香木 fregrant tyree』
                      http://www33.ocn.ne.jp/~kazz921/koboku/koboku1.html

                      ベテラン先輩のお手前は自然で、流れるような所作だった。普段拝見出来なかったそれにも感嘆してしまった。

                      お茶席は二席。濃茶と薄茶
                      今年は秋を愛で謳うよりも、震災の衝撃から立ち直るための“祈り”“癒し”の場としての茶席だった。

                      寄席で伺ったのだが、復興支援のボランティアに参加され、茶会を開かれた方もあったそう。

                      お茶うけと、温かく渋味が美味しいお抹茶は、身に染み入り満たされるようだった。

                      陽の光を浴び、緑に癒され、美味しいものを口にし、満足した。

                      そう、満たされたのだ。

                      ごく自然な“活力を得る”とはこうした事だと改めて思った。



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