コラージュ 2014/10
- 2014.10.20 Monday
- 創作
- 23:57
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- by 亜綺羅
明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いいたします。
今年の年賀絵は着手が遅れたことも相まって、昨年末までに出せなかった旨、ご容赦頂きたく…
十二支の中で唯一伝説上の動物が当てられている辰。
特別な年に思える。
辰という字に「ふるう」「ととのう」という意味があり、草木の形が整った状態を表しているとされる。きっと暦の上では何かが大成される年なのだろう。
今年の場合、昨年の震災を筆頭に天災が多く、傷を負いそこから新しい一歩を踏み出したい思いが強い。
そんな今年の年賀絵に寄せた想いを備忘録としてしたためてみる。
『鯉の滝登りと昇り竜』
あまり知られてはいないのだろうか?
縁起物である『鯉の滝登り』と『昇り竜』の意匠は続き物である事は。
中国・黄河の上流にある滝、竜門を登ることのできた鯉は龍になるという「後漢書」党錮伝の故事から。
目標は数多あり、極めるは困難と思うからこそ、この意匠を描きたくなった。
『黒姫伝説』
日本にある竜伝説の一つ。
参考:http://www2.plala.or.jp/kurohime/densetsu.htm
私は『まんが日本昔ばなし』の『大沼池の黒竜』のイメージが強い。
これは――正直採用すべきか悩んだ。
この物語を平たく解釈すれば、昇華させた天災への人身御供の物語だろう。
しかし昨年の天災への衝撃も相まって相応しくも思えた。
因みに。
東洋の龍は空を“翔んで”いるのではなく“駈けて”いる。
雲に足をかけているのだ。
大半が退治されてしまっている……
“ドラゴンは英雄と共に”在るのだが、それは“強大な敵”として存在しているためだ。
『聖ゲオルギウスと竜』『ラーンスロットの竜退治』然り。
そしてキリスト教文化圏では赤い竜は悪魔の化身である。
年賀状で干支が退治されるなど……言わずもがな。
退治されていない竜を求め、辿り着いたのがニーズホッグだった。
北欧神話において世界樹の根元に棲む竜。同じく世界樹の頂上に留まる大鷲・フレスベルグと共に古代北欧の宇宙観の一翼を担っている。
縁起ではないが、辰年に合わせて良いように思えた。今年は竜が支える世界という解釈から。
捕捉ですが中央の木は世界樹・ユグドラシルのつもりです…
参考:ユグドラシル(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%82%B0%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%AB
畏れられ、祀られ、退治される存在、龍。何であれ力の権化であった事は言うまでもない。
それについては沢山のサイトで紹介されているので割愛。
参考:『世界の竜伝説』
http://www.legend-of-dragon.com/
その力に肖りつつ、前進できる年でありますように。
《予言者》
アレクサンドラ
「予感っていうものを信じますか?そういう能力がときどき馬にはあるのよ」ミヒャエル・エンデ『遺産相続ゲーム』
以下、溜まりに溜まったWeb拍手レス。…ご無沙汰してました。すみません。
会社の同僚に誘われて上野動物公園へスケッチ会へ行く。
午後から雨という予報だったので心配だったが、よく晴れた。
休みなので子供連れだらけ。
無我夢中で飛んでくる子供の邪魔にならないように、ケージの見える隅でスケッチ。
スケッチしたのは下記(一部)。
フラミンゴ
ベニジュケイ
気付くと鳥ばかり描いていた。
ケージ前に人が少なく、あまり動かないものが多いためか…
久しぶりに動物園に行ったので、それだけでも新鮮だった。
本物を前に描く事は大切だと改めて思う。先人の絵画や図鑑、写真の模写では重みまでは描写しきれないと改めて思う。
象を描きたかったが…子供達のアイドルなので、描くポジション取りが出来なかった…
その後、スケッチ会に集った面々で花見になる。
桜は若葉が芽吹きはじめていたが、まだ花は咲いていた。
初対面だった訳だが…宴席の力というものか、打ち解けた。そして集まった人の程がクリエイター系である事に驚いた。
お開きになる頃、強風になり、桜の花弁が一斉に舞い散る。
桜吹雪の中、感嘆の声が上がり、歓声になり、自然と拍手が起こった。
日本人の桜への思い入れ、その繋がりを体感した気がした。
やはり文化なのだろうか。観光に来たとおぼしき外国人は、きょとんとしていた気がする。